コラム|ヒーリング・スペース☆オリーブ 東京練馬区

コラム

無意識に作られたルール

私たちは、自分や第三者に対してある「ルール」を持っています。そのルールは、自分で意識しているものと、無意識なものがあります。例えば、意識しているルールに「人にはいつもキチンと接しよう」があるとします。そのルールを意識して守っていく事により、社会人として評価されている部分もあります。一方無意識のルールに、「いつもキチンとしなければいけない→キチンと出来ない自分はダメなやつだ」があるとします。この無意識のルールは、ある事がきっかけで無意識に作られたものなのです。私たちは、この無意識のルールの存在には気がついていません。なぜ無意識にルールは作られたのか、どんな風に私たちの中に存在しているのか、一緒に見てみましょう。

自分の心の中で、無意識にたくさんのルールは作られている

私たちは、自分が意識している以上に、たくさんのルールを無意識に作っています。自分に対するルール、親に対するルール、兄弟姉妹に対するルール、友人に対するルール、恋人に対するルール、他人に対するルールなどたくさんあります。 自分に対するルールの一部を挙げてみます。例えば「いつも人前では、明るく振舞わなければいけない」「キチンとした自分でいなければいけない」「途中で投げ出してはいけない」「自分でやらなければいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」があります。恋人に関するルールは、「私にはいつも誠実であるべきだ」「私にはいつも笑顔でいるべきだ」「私にはいつも親切でいるべきだ」「私を好きならば、私の気持ちをわかってくれるはずだ」「どんな私も受け止めてくれるはずだ」「私が喜ぶ事をしてくれるはずだ」などがあります。このように、私たちは心の中で、自分では気づかぬうちに、無意識にたくさんのルールを作っているのです。  

どうして無意識にルールは作られたの?

無意識に作られたルールは、幼少期の傷ついた体験や感情からくる、「不安」「恐れ」「罪悪感」「拒絶感」「無価値観」がベースとなっています。例えば「いつもキチンとした自分(完璧)でいなければいけない」と思っている人は、幼少期に両親や近い存在の人や先生などから、不当に怒られ、傷ついた体験をしている場合があります。怒られる理由を自分で把握している場合は、多少厳しく怒られても、それ程には傷つきません。しかし大人も完璧ではありません。時には、感情的に子供にあたる事や、叱った事もあったでしょう。そのような時、子供はなぜ叱られたのかもわからず、心はひどく傷ついてしまいます。両親の感情・精神面が安定していない場合は、結果的に子供の傷つく体験は増えていきます。心の傷ついた体験をたくさん持つ子供は、これ以上自分が傷つかないように、「自分を守る」方法を考えます。「自分が完璧にやれば怒られない」「期待に応えれば嫌われない」との思いから、「私は完璧であるべき」「期待に応えるべき」と万全の自分を精一杯に演じて、自分を守ろうとします。その裏には、【不安】や【悲しみ】や【怖れ】の気持ちがあるのです。両親を含め近しい大人たちの抱える悩みや問題・その時の精神状態は、小さいな子供には理解できません。子供には、そんな大人でも、世話をしてもらえないと生きていけないのです。これ以上怒られる事や、傷つかないで生きていくために作り出した方法が、この無意識のルールなのです。

無意識に作られたルールに気がついてこう

残念なことに、私たちは、無意識に自分が作り出した、自分に対してのルールの存在にすら気がついていません。仮に「私は完璧にやらなきゃ!」と自分の中でルールが作られていた場合は、ある物事を完璧に出来なかった時に、「完璧であるべき」ルールを守れなかった自分を「ダメなやつ」とみなし、そんな自分に無性に腹が立ち、自分を責めてしまうのです。「なんで完璧にできないのよ(怒・泣)」と。(そもそも完璧な自分という事自体ありえないのですが・・・、心の中ではそんなやりとりが起こっています。)

また無意識のルールは、自分以外の人に対しても作られています。仮にAさんという人がいて、「私はAさんの言動に腹が立ってしまいました。」この私は、Aさんの何に腹を立てていたのでしょうか。もしかしたら、Aさんの言動やマナーが悪く、「人前ではキチンとするべきだ」という私のルールをAさんが破っていたから、私はAさんに腹を立てていたのかもしれません。ただしAさんは私のルールの内容も存在も知りません。ルールを知っているのは、私だけなのです。このルールは、私の中で無意識に作り出された、私の中のルールなのです。私が自分や第三者に怒る背後には、この無意識に作られたルールが表裏一体(私のルールをやぶった⇔怒り)となって存在しています。

子供の頃に作られた無意識のルールが、大人になった今も、私たちの生活に大きく影響を及ぼしている事に気がついていくと、少しずつ心の何が変化してくるかもしれません。

 

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